1/30/2016

凄まじいスーパーマーケットの競争 その2

前回のブログでお話ししたスーパーマーケットの競争がどんどんエスカレートしています。






丁度その翌日、テスコが故意にサプライヤーへの支払いを遅らせていたことが発覚。罰金を課せられる可能性が出てきました。小規模のサプライヤーにとっては大変困ったことで、倒産の可能性さえあります。ひどいなー。許せない!私、テスコをボイコットしようかしら?(と、今は思いますが意志の弱い私には無理かも?どうも便利さに負けてしまいそう。)

そのテスコではセインズブリーと同じようなことを始めました。「アズダ、モリソン、セインズブリーの3社よりも値段が高かった場合は返金します。」というものです。これをセインズブリーでは‘Brand Matchブランドマッチ’と言っていますが、テスコでは‘Price Promise’と呼びます。

アズダ、テスコ、セインズブリー、モリソンは4社で価格競争です。でもこうなると4社はライバルというよりは、「4社で相談し合って何かたくらんでいるのでは?」と思ってしまうくらい。つまり一社では競争に勝てないので、4社が合体して(もちろん会社が合体するのではありませんが)、4社以外のスーパーに対抗しようとしているのでは?なんて。 EUでヨーロッパの国が協定を結んでアメリカやアジアの国に対抗しようというのと同じかなー?なんて想像してしまいます。

このままで行けば、しまいにはこの4社の品物は全部同じ価格になりますよね。私、単純すぎるでしょうか?お客だって、返金するくらいなら始めっから同じ値段にすればいいのにと思いますよね。

一方ウェイトローズは、いつも ‘我が道を行く’ 的な感じです。そしてここでもまた新しいプロモーションを発表しました。「特別なスティッカーがついている商品に関しては5品以上買えば25%引きます」「個人的に頻繁に買い物をする品10品を登録すれば毎回20%値引きしましょう」というものです。賢いなー。興味のない品物は、いくら安くなっていても関係ないですものね。

ウェイトローズはデパートのジョン.ルイスと同じ系列です。そのジョン.ルイスは大昔から(少なくとも30年くらいは)、「他で同じ品物をもっと安く売っていたら返品するか、ウチでもその値段に下げるか、または差額を返金します。」という方法を取っていました。ハロッズ、セルフリッジズなどの高級デパートではなく地道に良心的に商売をしている(そう見える)ジョン.ルイスの根強いファンはいまだに私の友人の中にも多いのです。






話は変わりますが、昨日ウェイトローズで今年最後のマーマレードを作るためにセヴィルオレンジを買いました。残っても困るので、今回はきっちり1キロを計っていたところある女性が話しかけてきました。「貴方、いつもセヴィルオレンジを買うのね。マーマレードを作るの?」 ええ~?見られていたんだ!「はい、この時期は私はマーマレード作りに徹するんですけど、今年はちょっと忙しくて.....」という会話から始まって、結局彼女をマーマレード宗教(?)にひっぱってしまいました。どうすればおいしいマーマレードを作れるか、買ったものよりどれだけおいしいか、そして「ウェイトローズのセヴィルオレンジはオーガニックなので安心して食べられます」とウェイトローズの宣伝までして....会話の後はもちろん彼女はセヴィルオレンジを袋に詰めていました。日本人の私がイギリス人にマーマレードの作り方を教えているなんて、なんだか変な気がしました。

さて支払いところではロマンスグレイのおじさんがレジを打っていましたが、ここでも「この間もあなたはオレンジを沢山買っていましたね。自分でマーマレードを作るのですか?それはいい。私は昔はシェフをしていて随分マーマレードを作りました。なんと言ってもホームメイドが一番ですからね。」と。

知らない人とのちょっとした会話のためにスーパーの競争のことなどすっかり忘れ、楽しい買いものができました。





 







1/22/2016

すさまじいスーパーマーケットの競争。

青空の清々しい日が数日続いたと思ったら、今朝は早くから雨です。子供たちは(ルビーとジャスパー)、トイレをするために外に出ることさえいやがっています。昔は(レスキューされる前)多分、狩りに使われていたと思うのですが、今ではすっかり貴族気分。ルビーに至っては寒い日は散歩まで拒絶する始末です。今日は、私も家にジッとしていようと思います。

さて、今日はイギリスのスーパーのすさまじい競争のことをお話ししたいと思います。日本でもたしかポイントカードというのがあって、レジのところでカードを出している人をよく見かけました。イギリスでも同じです。でもそれはスーパーによって制度が全く違うのです。

私は3つのロイヤルティカード(loyaltyは忠誠と言う意味)を持っています。3つも持っているなんて決して‘忠誠’とは言えませんね。この3つとはウェイトローズ、セインズブリー、テスコです。最近一番良く使っているのがウェイトローズ。マーマレード用のオレンジはウェイトローズと決めていますし、我が家から行きやすくて、しかも中くらいの大きさなので一番買い物がしやすいからです。お値段はちょっと高めですが、時間的なことを考えればさほど問題にはなりません。ここのカードはmy Waitroseとよばれています。




このカードはポイント制ではありませんが、買い物をしなくてもカードを出すだけでコーヒー、紅茶が無料でいただける他、5ポンド以上の買い物をすれば新聞が無料になります。新聞の値段は日本よりは高く、タイムズ紙でも1ポンド、テレグラフは1ポンド20ペンスしますし、土曜、日曜新聞はもっと高くて3ポンド近くするのもあります。5ポンドの買い物をして3ポンドの新聞をもらって、しかもコーヒーが無料。なんか変な感じです。

でも私のように、新聞をもらいに5ポンドだけ買い物をするつもりが50ポンドも買い物をする人がいますからそこが狙いかもしれません。

その上、時々プレゼントを頂くことがあるんですよ。

このマーマレードジャーは数年前にウェイトローズでセヴィル.オレンジを買った時にもらったものです。






もうひとつウェイトローズがしていることは買い物した額によってレジでグリーンのチップを何枚か渡されます。それを店内にあるチャリティの箱の中で好きな箱に入れれば、チップの数の額をウェイトローズがそのチャリティに寄付しますというものです。これがけっこう長く続いています。

今ではウェイトローズで買い物をするお客の半数が、my Waitorise カード保持者だとか。

一方セインズブリーのスーパーは日本と同じポイント制ですが、貯まったポイントはスーパー以外でも、例えばテーマパークなどで使えます。





ところがセインズブリーには、もっと変わったシステムがあるのです。それは‘ブランドマッチ’といって「もし他のスーパーで、その日にセインズブリーより安く売っていたら、その分次回のショッピングの時に差し引きます」というもの。と言うことは、他のスーパーの料金を常にチェックしているということです。いくらインターネットで調べられるとはいえ、「そこまでするか!」とちょっといやな気持になるのは、私が日本人だからでしょうか?

下記のヴァウチャーは支払いの際に渡されるもので、これを持って次回セインズブリーに買い物に行けば「70ペンス引きます」というものです。
 
 
 
 
 
この他テスコもあります。このカードもスーパー以外にも使えますが我が家ではヴァージンマイルに加算されているはずです。
 
 
 
 
 
 
お客はただ買い物をすればいいだけですが、スーパーで働いている人は必死です。気のせいかもしれませんがスタッフの対応が前より丁寧になったように思います。日本では通常行われていることですが、以前は「○○はどこにありますか?」と訊ねると「○番の通路です」と答えてくれただけでしたが、今はそこまで連れて行ってくれます。仕事を中断して連れて行ってくれるので、私は「そんなことしてもらわなくても番号さえ教えていただければ自分で行きます。」と答えていますが。
 
とは言っても「スーパにはできるだけ行かない」という人もいます。競争のために起こる価格破壊で
地元の商店が閉鎖されることが多いですし、何よりスーパーが生産者に支払う料金を叩いて叩いてビジネスをつぶしてしまっていることが問題になっています。牛乳がその良い例です。そういえば牛乳の値段はここ20年以上も上がっていないような気がします。それどころか昔の方が高かった品物さえあります。この物価高のイギリスで、そのようなことが起こっていること自体不自然な事でしょう。
 
スーパーは便利ですし近くに沢山あるのでついつい利用しますが、こう競争が激しくなるといつかパーンッ!と砕けてしまう可能性もあるのでは? ウエイトローズにしてもすでに「ひとりで何枚もカードを持ってきて無料のコーヒーを飲んで買い物もしないで帰っていく人がいる。客層が低くなった!」とウェイトローズ贔屓のミドルクラスの人から変な(?)苦情がきているとか。無料、プレゼントも必ずしもお客に人気があるとは限りません。スーパーは常に新しい方法でお客を確保する方法を考えなければいけませんね。
 
スーパーといえば伊丹十三監督、宮本信子が出演した「スーパーの女」は私の好きな映画のひとつです。制作された時は、「こんなことあり得ない」と思っていたのが、ずっと後になって期限切れの商品をパックしなおして売ったりする事件がありました。あの映画を見れば消費者として気をつけなければいけないことや安い裏には何か理由があることなどがわかります。宮本信子は私が大好きな俳優でもあり、いまだに年に数回はDVDで見ています。
 
 


1/17/2016

BBCのツアー

初雪が降りました!ずっと暖冬続きで、このまま春になるかも?と思っていましたが、今朝起きて庭を見るとうっすら雪が積もっていました。今日中には溶けてしまうかもしれませんが、一応2016年初めての雪です。

庭の隅にせっかく咲き出したプリムローズもこれで終わり? 雪にはワクワクしますがちょっと淋しい気持ちも.....




夏が終わるころからからずっと咲いていたヒースの花も.....
 
 

 

ロビーの置きものも......雪の上に並んだロビーの足跡を思い出します。




さて、今日はちょっと変わった観光のご紹介です。昨年ご一緒させていただいたお客様のおひとりは、日本でBBCのニュースを毎日ご覧になっている方。ロンドンでの観光目的はBBCニュースが放映されているBBC Broadcasting Houseのツアーに参加されることでした。こういうツアーがあること自体、私は知りませんでしたので貴重な情報でした。

BBCとはBritish Broadcasting Corporationの略で、イギリス国営放送協会のこと。1922年に民間の放送会社として始まり、1927年に国営になりました。

BBCニュースは世界中200か国の国や地域で放送されていて、世界の最新ニュースを24時間体制で報道するために、日本でも在日外国人に人気のニュースチャンネルです。そのニュースが放送されているのが、ロンドンの中心、オックスフォードサーカスから徒歩で2分のブロードカスティングハウスです。

 
 
 



世界一大きなニュース報道局の年間予算は3億5000万ポンド(700億円)、3500人のスタッフのうち2000名はジャーナリストとか。さて、その建物の中はなんと誰でも入ることができます。しかもキャンティーンのガラスの壁の下は、正にBBCニュースでまずテレビ画面に写されるあのニュースルームです。大勢の人が働いています。もちろんキャンティーンも誰でも利用できるので、サンドウィッチを食べながら、ガラス越しに見えるニュースルームで働く人たちの仕事ぶりも見ることができるというおもしろい場所です。




ただひとつ禁止されているのは、ニュースルームの写真撮影です。ガラス越しでさえ、写真は撮影できません。

さて、ここで行われるツアーに参加されたKさんから写真が送られてきました。ご本人の許可を得て、皆さんとシェアーさせていただきます。




ウェザーガールになったKさん。



Kさんは私が特に好きなニュースキャスターのヒュー.エドワーズと話をされたとか!建物を出た途端にビル.ナイーが(ヒュー.グラント主演のLove Actuallyやジュディ.デンチ、マギー.スミスなどのベテラン俳優が勢ぞろいしたExiotic Marigold Hotelなどに出演)向こうから歩いてきました。フムフム、さすがBBCの建物です。有名人が何気なく歩いています。

Kさんは、驚くほど英語がお上手でした。海外に住まれた経験はないとおっしゃいますが、BBCのニュースを毎日チェックされるだけで、あんなに英語が上達するとは!

今年もお客様に沢山の情報を頂くことと思います。それを、これからイギリスに興味のある方々に提供して、更に大きな興味を持っていただくことを願っています。

Kさん、ありがとうございました。私もBBCのニュースを見る時に時々Kさんのことを思い出すことでしょう。

1/14/2016

イギリスは30年前とちっとも変っていません???

忙しい年のスタートとなりました。5月末に催行予定のRSVPとコラボで実施する、またカルチャーツーリズムUKとしての初めてのツアーの日程などをRSVPや旅行会社とやり取りしています。今回のツアーの仮テーマは「英国でアフタヌーンティ文化を極める」です。その他、カルチャーツーリズムUK初めての個人のご予約が入りました。嬉しい限りです。

さて、プライベートでも親戚が次々に渡英したり、色々することがあって時間がいくらあっても足りない毎日です。そんな中で、ずっと気になっていた大英博物館の特別展示「ケルト:そのアートとアイデンティティ」「エジプト:ファラオ以降の信仰」に行ってきました。両方とも1月いっぱいで終了するために、まず新年早々しなければいけないことのトップに挙がっていました。

私にとって久々のロンドンです。まず大英博物館に近いトテナムコート.ロードの地下鉄駅を出た途端、「一体ここはどこ?」と思ってしまいました。Exitというサインの通りに出たところはいつもの出口ではありません。周りは見慣れない風景です。そしてブルドーザーやクレインがロボットのようにせっせと動いています。何より建物が壊されたために目印がなくなって、一体どうやったら大英博物館に行けるのかもしばらく考えなければわかりません。観光ガイドの私さえこんな状態です。







30年以上前は、「東京は一年で変わりますが、ロンドンは100年くらいはほとんど変わっていません。」なんて説明していたことを思い出します。その頃は日本はバブルの真っ最中。次々に新しいビルが建ち、数年も訪れないとまるで浦島太郎の世界でした。

ところが、今はそれよりももっと早い速度でロンドンが変わっています。昔は「ロンドンは高い建物がないんですね。」とお客様がおっしゃっていましたが、今はそんな感想は全く聞かれません。一年どころか、数か月ご無沙汰すると建物の感じも違っています。

そうは言ってもロンドンの場合は保存しなくてはいけない建物がありますし、また道路に面した部分だけ残さなければいけない建物がありますので(そういう建物は工事中は壁一枚だけ残っていて変な感じです)、昔の物も残っているのは事実です。でも保存の必要のない建物はものすごいスピードで壊され、新しい建物があっという間に出来上がっています。

東京でも、ロンドンでも、どこでも景気が良いと新しい建物が増えます。でも悪いと昔の建物が残されます。その良い例がイギリスではサフォークに沢山残っています。




地域で栄えた機織り産業は、宗教迫害を受けてフランスなどからイングランドにやってきた職人によってその職人たちの住みついたエリアに移ってしまったために、昔栄えた町はあっという間に衰えてしまいました。景気が良かった時代は豪邸が沢山建ったのですが、産業が衰退してからは建て変える費用もありません。そこで修理に修理を重ねました。そんな建物が多く残っていて、それが今ではそのまま保存しなければいけない建物のリストに入っています。正にお金がなかったから残された建物の良い例です。





少しくらい曲がっていても直せば使えるっ! それで更に何百年もそのまま。今では「曲がっているほうが味がある」と思うのは私だけではないはず。




さて、肝心の大英博物館の特別展示ですが、「せっかくロンドンに出たのだから両方とも観ていこう。」と欲張ったのがアダとなってしまいました。欲張ってはだめです。結局、一日中歩きっぱなし。15分でランチを終了し、最後には足が前に進まないくらい疲れました。




「ケルト:そのアートとアイデンティティ」では‘ケルト’という名前が使われだしてから今までのヨーロッパに住むケルト人の日常品やアートとしてのオブジェが展示されていました。「エジプト:ファラオ以降の信仰」では多くの神を信じていたエジプト人を12世紀の時代を通してユダヤ教、キリスト教、イスラム教がどのように変えていったかに焦点を当てたエギゼビションです。




とても興味深かったのですが、やっぱり欲張って二つを観るよりもっとゆっくり、休憩しながらひとつだけにしぼって見学するべきです。旅行も同じ。いつも「あれもこれもと全て行こうというのではなく、訪問箇所を少なくしてゆっくり周ったほうが印象がより深くなりますよ。」なんて言う資格は私にはありませんね。

1/12/2016

デイヴィッド.ボウィーに学ぶ。

デイヴィッド.ボウィーが亡くなりました。日本でも大きなニュースになっていると思いますが、昨日朝のニュースで知り、「まさか!」と呆然としてしまいました。イギリスでは(と言うより世界中で)音楽ファンにとっては知らない人はいないほど有名なロック.ミュージシャンです。首相、カンタベリー大司教、ロンドン市長、マドンナ....地球から350キロ離れた宇宙からはティム.ピークから死を悼むメッセージが続々送られています。




若い頃は私も彼のレコードを何回か買ったことがありますが、亡くなって初めてテレビや新聞で彼の人生が語られて改めて「すごい人だったんだなー」と実感しています。2003年までは積極的に音楽活動をしていたようですが体調をくずし、一旦は引退説もささやかれたほどです。でも、実はこの期間が彼には意図的ではないにせよその後の人生の下準備になったんですねー。写真集出版の準備など芸術分野にのめりこんでいます。

ところが突然、約10年ぶりで新アルバムを発表、それ以後音楽界に復帰します。そして今年1月8日69歳の誕生日を迎えた日に新作「ブラックスター」が発売され、その二日後に18か月に及ぶ闘病後亡くなりました。

サッチャー首相以来、これほど一人の人の死が国全体で大きく取り上げられたひとはいなかったと思います。ひとそれぞれボーウィーにどのように影響されたかは違うと思います。私にとっては妥協せずに自分が納得のいく作品を追求し、そして何よりもひとつのことを成し遂げるには(彼の場合は音楽)、その分野のみに目を向けていては開く道も開かないということ。

以前、デザイナーのポール.スミスの講演を聞きに行ったことがあります。最後の質疑応答の際の「これからあなたのようにデザイナーとして成功したいと考える若者に助言することは?」という問いに対し、彼はすかさずこう答えました。「デザンの勉強だけするのではなく、例えばパブで働くのもいいでしょう。何故なら、今入ってきたお客さんのスタイルは素敵だけど、いざビールを飲み始めると、どうも心地がよさそうではないことに気づくかもしれません。ビールの在庫がなくなったら、次の注文はどのくらい必要かも近いうちに近所でイベントがあるかないかでだいぶ変わってきますし。」

69歳の誕生日に新作を発表して、二日後に亡くなったデイヴィッド.ボウィーですが「あっぱれな人生だったなー」とつくづく思います。

ラジオでは、大島渚監督、ボウィーが出演した映画「戦場のメリークリスマス」で坂本龍一さんが作曲され英国アカデミー賞作曲賞を取得したテーマ音楽が流れています。

1/10/2016

マーマレード作りの季節。

恒例のマーマレード作りが始まりました。ウェイトローズでオーガニックのセヴィルオレンジとレモンを買ってきてまず皮をボイルすることから始めます。すると家の中がオレンジの香りでいっぱいになりとてもハッピーな気持ちになります。以前は30キロ以上のオレンジを使って作ったこともありましたが、特に今年は他にすることが沢山あって、マーマレード作りに専念できる日が少ないのでちょっと心配です。果たして一年分のたくわえを作れるかどうか微妙なところです。


 
 
お砂糖を入れたら3時間くらいグツグツ煮ます。
 
 
 
 
昨年、デイルメインのマーマレードフェスティヴァルでゴールドに輝いた林敦子さんが今年は3月に開催される現地のフェスティヴァルに参加されます。ロンドンから列車に乗ってペンリスまで行き、そこからデイルメインまで車で行きます。ほとんど毎年イギリスにいらっしゃって私がご案内させていただくのですが、彼女の研究の成果が認められて昨年の賞は本当にうれしく思いました。
 
1月16、17日には日本でのイベント「イギリスファンの集い。British Fan Gathering」で彼女の橙マーマレードが初めて販売されます。東京にお住いの方、是非訪れてみてください。下は敦子さんから送られた彼女のマーマレードの写真です。
 
 
 
 
このイベントの詳細をお知りになりたい方は下記のリンクへどうぞ。
 
 
日本ではセヴィルオレンジが手に入らないということで、代わりのかんきつ類を使って色々試されたようですが、最後に落ち着いたのがこの橙のマーマレードだそうです。「手に入るもので作る」というのはお料理の基本ですね。何も、レシピー通りに作らなくてもいいのです。それがホームメイドの良さではないでしょうか?
 
 
 
 

1/09/2016

時事通信発 「イギリス紀行」


昨年10月にご一緒させていただいた時事通信のフォトジャーナリストのWさんが書かれた「イギリス紀行」が公開されました。あの感動のラグビーワールドカップでの日本チームの勝利に始まり、その後のイングランド、ウェールズ周遊。普段観光ではあまりご縁がない場所などを紹介された非常に興味深い内容です。是非皆さんもご覧ください。

http://www.jiji.com/jc/v4?id=20151228eng0001

私がご一緒したのはウェールズの部分です。ポウィス城の紅葉がとっても綺麗でした。



1/08/2016

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。お正月期間が終わってしまってからのご挨拶で申し訳ありません。イギリスは異常に暖かな冬ですが、一方雨も多く洪水のニュースが後を絶ちません。新年からあまり明るいニュースはありませんが、皆さんのお正月はいかがだったでしょう?

2016年は世界的に環境問題、テロ問題、難民問題が中心になるのでしょうか?イギリス国内ではNHS(National Health Service)の医療制度や福祉の見直しから来るさまざまな支障が大きな問題として取り上げられる年になりそうです。そんな中で個人としてできるだけ少しでも住みやすい世界になるように心がけたいものです。それにはまず自分が元気で快適に暮らさなくては!と、おせち料理が終わりに近づいたころから、今度はプロティン補給で健康づくり。

我が家では朝は果物のスムージーをいただいていますが、今回は元気が出るようにお豆腐などでプロティンを加えました。自称「健康緑のお正月スムージー」と題して、お豆腐以外は全てグリーン色の野菜、果物を入れました。アボカド、キーウィ―、ほうれん草....これを聞いた主人の一声は「ウェ?」。でも飲んでみると自分で言うのもなんですが、なかなかの味です。





甘味をちょっと入れたかったので、最近スーパーで出回っているカロブ.フルーツシロップを入れました。これは果物から取った糖分のシロップです。でも甘いのはお砂糖と同じ。果たしてお砂糖より体に良いかどうかはわかりませんが、とにかく我が家では最近よく使っています。値段も手ごろですから。





でも私の健康づくりなんて、たいして当てになりません。好物の大福もちなどの和菓子には目がないし、お正月早々好物のかりんとうを一日で一袋食べてしまいました。

実は、ブログを少しお休みしていた理由のひとつとしてカメラの調子が悪く、昨日息子が使っていないカメラをもらってきて今日は朝から練習しています。難しいです。今日の写真は、こうして苦労して撮ったものから選びました。

さて昨日、スーパーのウェイトローズで確認したところ、もうセヴィルオレンジが入荷したとか。これから買いに行って今日からマーマレード作りです。スノードロップも咲き始めたそうで見に行かなければいけないし、急に忙しくなってきました。

2016年が皆さんにとって素敵な年でありますように。