2/27/2016

デビッド.キャメロンの母

これは2月10日の新聞記事です。デビッド.キャメロン首相の選挙区であるオックスフォードシャーの保守党地方議会が打ち出した経費カットに反対するキャメロン首相の母が反対運動に署名したというもの。

このカットが実現すればオックスフォードシャーの全ての子供センターが閉鎖されることに反対したキャメロン首相の母メアリーさんと叔母のクレアさんが、反対運動に署名しました。メアリーさんの方はマスコミに対し、「署名したことは事実ですが、その他はお話することはありません。」と言い、クレアさんは「重大な間違い」とはっきり言っています。また、「甥御さんに一言」という質問に対して「これらの大切なことを維持していくために資金をください。」と答えています。

子供センターは幼児教育には大切な機関です。首相もこのカットに関しては反対しているとはいえ、息子、甥が党首を務める保守党地方議会の政策に真っ向から反対して反対署名までするお母さんと、叔母さん。たのもしいですねー。


この写真は2012年にふたりでウィンブルドンテニストーナメントを観戦中に撮影されたもの。それにしてもお顔がよく似ている母息子です。
 





2/21/2016

ガイドブックに載っていないイギリス。

イギリスで観光客がよくで訪れる教会と言えば、ロンドンのウェストミンスター寺院、セントポール寺院が挙げられます。その他でも大聖堂(キャセドラル)と呼ばれる大きな教会には(実際はキャセドラルは建物の大きさには関係ないのですが)、カンタベリー大聖堂、ヨークミンスター、グロスター大聖堂、ウィンチェスター大聖堂など数多くあります。もちろん歴史あるそのような教会は宗教以外にも建築、ステンドグラスなど興味深いものが沢山あります。でもそれ以外の小さな教会も是非皆さんに訪れていただきたいと思います。

私は昔から小さな町や村を訪れると、必ずと言っていいくらいそこにある教会を訪れますし、仕事の時も時間が許せばお客様をご案内することにしています。そして入り口近くに置かれている訪問帳(Visitors' Book)にお名前と感想を書いていただきます。お客様にとっては「また訪れることができますように。」と。そして私にとっては次回来る度にVisitors' Bookを見ながらそのお客様のことを思い出すことができます。  

そんな小さな教会で出あった人たちとの交流は大切ですし、今でもお付き合いしている人もいます。「ちょっとだけ」と立ち寄った教会で忘れられないものを見つけたりすることもあります。隠れたところで発見した天使の絵、教会の全ての窓に飾られた見事なウィリアム.モリスのステンドグラス、亡くなった妻のために夫が寄付した美しい説教台、中世に庇護を求めてやってきた罪人が叩いたドア.ノッカー、ベンチの端にあけられた小さな穴はずっと昔電気がまだなかったころに蝋燭をたてていたものです。お墓にしても「えっ?この人がここに眠っていたんだー」なんて変な発見に感動したり.....

私の家の近くにある教会は900年以上の歴史を持っていますし、詩人バイロンの5歳で亡くなった娘が眠っています。先日は車で15分くらいのところにある教会を訪れました。ここは19世紀に出来た新しい教会です。いつも車で通っていても一度も訪れることがなかった教会でした。







下の写真はカメラが壊れたのではなく、教会の中は暖房を考えてか赤いライトが点いていたために赤い写真になってしまいました。
 
 
 


ここにもバーン.ジョーンズがデザインし、ウィリアム.モリス商会で作られたステンドグラスがありました。デザインはキリスト教の7つの美徳の基礎となる3つの美徳「希望」「信仰」「慈愛」を表しています。

このデザインは、他の教会のステンドグラスにも使われ、特にオクスフォード大学のひとつのカレッジであるクライストチャーチの大聖堂や、カンブリア地方にあるセント.マーチン教会のものは、同じデザインでも色が全く違います。







教会の裏には小さな林があり、町の喧騒から離れて静寂に身を置いて鳥のさえずりを聴きながら平和なひと時を過ごすことができます。














もちろんガイドブックには載っていない教会ですが、日本からイギリスにいらっしゃる方には、是非こういう教会も訪れていただいて今までとは違った旅の思い出を作っていただきたいです。

話は変わりますが、EUの改革を求めてブリュッセルで首脳会議に出席したキャメロン首相が帰国しました。EUの他の国からの移民難民が増え、彼らのためのイギリス内での社会保障に不満を持つイギリス国民は徐々にEU脱退を望む人が増えてきているように思います。イギリスがEUから脱退した場合は多くの大企業がイギリスからの他の国に拠点を移すことになると思いますし、経済への影響は避けられません。そして長い目で見れば、経済より大事なセキュリティの問題があります。正直なところ、6月23日の国民投票にINに投票するか、OUTに投票するかは国民もぐらついている人が多いようです。昨日は内閣の中でも脱退派と居残り派が自分の立場を表明しました。

前回の総選挙では予想に反して労働党が大敗し、誰もが驚く結果が出ました。この例のように、今度も開票してみなければ全くわからない状態です。マスコミも以前にも増して軽はずみなことは言えません。イギリスにとってはとてもとても大切な国民投票でも、あと投票まで4か月しかありません。その間にこんなに大切なことを決めなければいけないことはなんだか心配です。感情的にならず、長い目で見てじっくり考えなければいけないことでしょう。私の考えは決まっているのですが、それでも時々テレビを観ながら??と自分の決定に不安を感じるのも事実。投票に行くその道で考えが変わる人もけっこういるのでは?と思います。

2/19/2016

英国公認日本語ガイド協会のチャリティツアー

英国公認日本語ガイド協会で恒例の東日本大震災の被災者のためのチャリティツアーが開催されています。参加費は最低10ポンドです。この協会(Japanese Registered Tourist Guides Association)の会員である同僚たちは、すでに素晴らしい内容のツアーを始めました。どれも通常のツアーでは見られない内容です。

5年経とうとしている今でも人々の暮らしが元に戻ったというには程遠い状態です。このツアーで集められた金額は100%、それぞれの会員が選んだ東日本大震災関連のチャリティ団体に寄付されます。

この期間、ロンドンにいらっしゃる方は是非ご参加ください。

詳しくはJRTGAの日本語サイトをご覧ください。

http://www.jrtga.com/

2/17/2016

おもちゃの大切な意味

私がパソコンで出来ることはメール、検索、簡単な書類の作成位で、本音を言えば昔のように手紙を書いたり本で調べたりしたほうが私には合っていたなーと思うことがしばしばあります。でも日本への手紙は届くのに一週間以上かかるし、調べ物をする時は図書館に数時間こもるので、時間的なことを言えば今の方がずっと便利です。そうは言っても生活のスピードが目が回るほど速くなっているのについていけなくなることも。

ところがもうひとつパソコンを利用して良かったと思うことがあります。それは署名運動です。私のメールボックスには一日に少なくとも3通の署名を募るメールが入っています。ほとんどは「もっとも。」と思うもので、キーをポンッと押せば署名完了。便利になりました。

change.orgは世界中で解決しなければいけない問題を署名を通してそれなりの組織に訴える(時には直接首相や大統領などに)というものです。今まで延べ1億3000万人以上の人が参加しています。必ずしも全ての運動に同意するのではありませんが、少なくとも自分が大切に思うことをほんの小さな声でもいいからあげていきたいという気持ちから始めました。

ところでここ数か月、気になっている署名運動があります。それは日本でも人気のおもちゃ‘プレイモービル’に身体に障害を持った人のおもちゃを作ってもらおうというものです。考えてみれば子供たちが遊ぶお人形には車いすに乗ったり、視覚障害の人たちをモデルにしたお人形はありません。でも、イギリスだけでも77万人、世界中に至っては1億5000万人の子供が何らかの障害を持っています。その子供たちを除いての社会はあり得ません。その子供たちが完全に社会の一員として暮らすには一般人の教育が必要です。そして偏見無しに誰もが同じように暮らせる社会を作るには子供のころの教育が大切です。


下の写真は、キャンペーンのために「お手本」として作られたもの。
 



「現在のプレイモービルのおもちゃは、足を骨折した男の子、ブロンドの美人に車いすを押してもらっているお年寄りなどがいますが、そういうおもちゃから子供たちが学べるものはありません。車椅子を必要とするのはお年寄りだけではありませんし、足を骨折して数週間不便な思いをしているおもちゃからも何もおしえてはもらえません。」とプレイモービルへの嘆願書には書かれています。本当にそう思います。

「Toy Like Me」というこのキャンペーンは正にこのようにあり得ない社会を作って子供たちを遊ばせるのではなく、全ての人が理解し合って仲良く暮らす社会を子供たちに遊ばせながら教育しようというものです。

話は変わりますが、今朝ロンドン市でタクシー、ミニキャブのライセンスを出している組織から手紙が来ました。私はドライバーガイドの資格を持っていますが、それにはミニキャブのドライバーと同じ免許も含まれています。



今日の手紙は、「盲導犬を連れた視覚障害者の乗車を拒否する運転手がいる。これはあきらかに法律違反なので絶対にしてはいけない。」というもので、これに関するインフォメーションが一緒に送られてきました。




盲導犬だけではありません。一緒にいる人がどのような障害を持っているかは、犬が来ているコートの色でわかるようになっています。
 
 
 
 
 

癲癇の病を持つ人の発作が起こるのを知らせる犬や自閉症の人たちを守る犬のコートは青色です。




 
 
 
 
 
 
 


視覚障害を持った人と盲導犬のおもちゃで遊んだ子供たちが将来タクシーの運転手になった時、自然に他の乗客と同じサービスができるようになるでしょう。乗車拒否なんかあり得ない世の中が来る気がします。


これからの子供たちに何を教えなければいけないかを考える時、それは親や学校だけではなく同じ社会に暮らす皆が考えていかなければいけないでしょう。私一人の力ではどうにもならないことでも、同じ思いを持つ人たちの声のほんの一部になればという思いで今日もパソコンのキーをクリックしています。

change.org

2/16/2016

一年中お花見。

昨日はヘンリー.オン.テムズ(Henley on Thames)近くに用があったので、その前に寄り道をしてナショナル.トラスト所有のグレイズ.コート(Greys Court)の花を見に行きました。今頃お花見? そうです。 冬と春の間の この時期はスノードロップ、ウィンターシクラメン、水仙などがまだ冬眠中の草花の中から元気に顔を出し、その可憐なこと!

グレイズ.コートはチルタン地方にあるチューダー王朝時代のカントリーハウスです。ここの歴史は古いと言ってもものすごく古く、最初の荘園主はなんと1066年にイングランドを征服したウィリアム1世と一緒にノルマンディーからやって来た騎士アンキティル.ドゥ.グレイの持ち物だったことに由来します。その名前が今のグレイズ.コートに残っているというわけです。

私は過去何度もここを訪れていて、特にブルーベルの時期はほとんど毎年行くのですがいつも建物の中を見学する時間が合わなくて一度も入っていません。今回もツアーに参加しなければ見学できない時期で、昨日はその時間がありませんでした。それでお庭だけ見て、昔牛小屋だったティールームでお茶とケーキをいただいてヘンリー.オン.テムズに向かいました。

チルタン地方のなだらかな丘陵を眺める少し小高いところに建つ邸宅(マンション)です。
 
 
 
 
 


建物は16世紀のチューダー朝時代に建てられましたが、内部は1930年代ブラナー卿夫妻が4人の元気な男の子たちと住んでいた頃の内装です。
 






庭は石や煉瓦の壁に囲まれたウォールドガーデンです。
 
 
 
 
 
 
この建物が建つ前はお城が建っていて、その部分が少し残っています。この12世紀の塔もそのひとつ。
 
 
 
 
 
900年の時代の中で築かれた城壁や庭を囲む壁。そこに、ここ100年くらいの間に置かれた新しいガーデンオブジェがしっとり溶け込んでいい感じです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
お花を植えなくても、ただこうやって置いておくだけで存在感がある昔の煙突。
 
 
 
 
 
 
昔の煉瓦の壁はいつ、どこで見てもうっとりするくらい味があります。
その壁にまるで額縁のように掛けられた棚には花が開くのを待つポットが並べられて。
 
 
 
 
 
クロッカスが一輪だけ咲き出したようです.....
 
 
 
 
と思いきや、木のドアを開けて次のガーデンに入った途端に目に入ったのは....
 
 
 
 
 
スノードロップ、水仙、ウィンターアイリス、クロッカス、ウィンターシクラメン....クラクラッときそうなほど鮮やかな色でしかもみんな体が小さくて可憐です。
 
 
 
 
 
 
土手のところにひとつだけ咲いていた真っ白いプリムローズ。
 
 
 
 
 
クリスマスローズもまだまだ健在です。
 
 
 
 





スノードロップの白いカーペットも。
 
 



今年は随分早く咲き出した水仙は、どんなに陰になっているところでもまるで太陽のようにパーッと明るくしてくれます。
 
 




売店の前のワゴンにはポットに入った花が売られています。





4月の終わりにはブルーベルが咲き始めるでしょう。そしてそれが終わると今度は藤です。この藤がどのくらい古いのか、正確には誰もわかりませんが、120年くらいは経っているだろうと言われています。そのコブだらけの樹からそれはそれは美しい藤が垂れ下がるのは例年ですと5月の中ごろです。




次回の訪問はブルーベルの時期になると思いますが、今度は時間をたっぷりとってチューダーマンションの中も見学して来ようと思います。

そうそう、ここはテレビのアガサ.クリスティのポアロのドラマで撮影に使われました。また‘ダウントンアビー’ではメアリーとマスューが新婚生活を送るための新居を探しているシーンでも使われています。

2/08/2016

イギリスでの和食とは?

日本食ブームは 今やブーとム言うよりはフランス料理と同じく広く定着してきているようです。今ではイギリスの大きなスーパーの冷蔵食品の中にはお寿司やお稲荷さんが普通に並んでいます。レストランでもWagamamaなどは、どう見ても純日本食とは言えませんが、‘純’にこだわらなければけっこう美味しくいただけます。「あんなの日本食じゃない。」という人もいますが、どこの国でも外国から入ってきた食事は現地の人の好みに合わせて変えてしまいますよね。日本で食べる中華料理も同じです。

中には、‘日本食レストラン’と謳っていながら、全く日本食に似てさえもいないレストランもありますが(以前、マーケットで「Tokyo」と看板がかかっていたので覗いてみたら、完全にアジア系のお店だったことがあります。)、名前でお客を惹きつけることができるほど日本食が人気ということではないでしょうか?


‘かぼちゃ’はこちらでは‘カボチャスクウォッシュ’といって、たまにスーパーで見かけます。




またファーストフードのお店で味付け海苔を発見。でもご飯に載せるのではなく、スナック用として売っていました。こちらもヴィーガン用で(日本の味付け海苔はほとんど鰹の味付けがしてあります)美味しかったのですけど厚さは日本の物の半分くらいで手に持つのさえ気をつけなければ破れてしまいそうでした。

先日、これもまたスーパーで「日本のカツカレーのクッキングソース」というのを見つけました。カツカレーですから、完全にポークか何かの動物性のダシが入っていると思ったらなんとヴェジタリアンでもOKと書かれています。日本のカレーが大好きだった私としては、これはもう買うしかありません。(まだ試してはいませんが)




一般的な日本のカレーは日本独特のものです。イギリスではカレーと言えば、タイカレー、インドカレーなどが主流です。でもカジュアルな日本食レストランではカツカレーが人気なので、単に‘カレーのクッキングソース’ではなく(それでしたら数え切れないくらいの種類のソースがすでに売られています)、‘日本のカツカレーのクッキングソース’としたのでしょう。

この他、大きなスーパーには日本の海苔、醤油、お寿司のガリまで売られています。中には柚子のエキスや、お蕎麦、うどんさえ見かけます。


このClearspringというメーカーはマクロビオティック&オーガニックの商品を日本食がこんなにもブームになる以前から扱っています。スーパーに並んでいる日本食はこのメーカーの物が多いのですが値段が高めで、このお蕎麦はなんと4ポンド(約800円)!お蕎麦が大好きな私は、いつでも「手打ちそばが食べたい」と思っているものですから好奇心で買ってみました。こんなに高いなら「もしかしたら?」という期待が膨らんでしまって。でも......お蕎麦はやっぱりこれからも日本食店で買うことにします。







うま味は、いまでは‘umami’という英語になっています。これに関しても 、先日おもしろいものを見つけました。


 
 
 
日本のダシは鰹が基本ですから、てっきりこの「うまみペースト」も鰹、煮干しが入っていると思いきや、なんとヴェジタリアン!(Vのマークがついていると誘われてしまいます) しかも、日本食を世界に広めるきっかけとなったシェフNobuさんが創られたレシピーだそうで、これも買うしかない!でもどうやって使うのかはまだチェックしていません。これから私なりの使い方を見つけるのが楽しみです。
 
日本でいただく和食を外国のレストランで求めることはそれなりの料金を覚悟するか、それとも西洋の人が一生懸命研究して「和食に似た新しい食べ物」を「和食ではない食べもの」として食べるかのどちらかではないでしょうか?
 
スーパーの冷蔵庫にあるSushiはお米が硬くなってしまって日本人にはあまり好まれません。でもリゾットのお米に芯があるように、こちらの人にしてみればお寿司のお米が少しくらい硬くても気になりません。
 
おかしなもので、西洋料理にお醤油などが入っていれば「おいしい」とおっしゃる方が、同じ料理を「和食」として出されると「まずい!」とおっしゃるんですね。だから始めから純日本食を期待せずにインターナショナル.クイズィンとしていただけば美味しいと思うかも?

2/04/2016

スノードロップと水仙

カルチャーツーリズムUKのツアーの企画にかかりっきりでしたので、今年のスノードロップウォークは延ばし延ばしになっていました。それで昨日ウェブサイトでのツアーの告知を終了してパソコンのキーをポンッ!と押した後、すぐに車に乗り込み、友人を誘ってスノードロップを見に出かけました。ところが開いているはずのガーデンが見事にクローズ。先週電話までして確かめ、ウェブサイトには10月31日まで毎日オープンと書いてあるのに!通りがかりの人に「他に入り口はあるのでしょうか?」「予約しなくちゃいけないのでしょうか?」「洪水か何かで突然閉まってしまったのでしょうか?」と質問攻め。彼のせいでは決してないことはわかっているのですが、つい.....若いお兄さんは「どれどれ、僕が電話してあげる」と看板に書かれてあった電話番号に携帯からかけくれました。

その結果、「今週末まで閉園だそうだ。」

えっ????? 一体予め電話をしてと問い合わせ「スノードロップは今が一番綺麗。」とおしててくれたあの女性、そして「現在開園中」というウェブサイトは何だったのでしょう?幻だったのでしょうか?どうも納得がいかずに、そのお兄さんに思わず「それではどこに行ったらスノードロップが観れますか?!?」と訊ねたところ「この近くだとストウかなー。」という返事。早速車に乗り込んでストウへ。

ストウはイギリスの風景庭園の中でも最たるもので、私も過去数回お客様をご案内したことがあります。とにかくとてつもない大きさで、一日かかっても周り切れないほどです。750エーカーの敷地には、湖や森林があり、40もの保存すべくリストに挙げられている記念碑(モニュメント)があります。

http://www.nationaltrust.org.uk/stowe


今回は足があまり丈夫ではない友人を誘ったので、自分で運転する有料のバギーを借りることにしました。ところが、「閉園まで1時間半しかないし、バギーの使い方を説明するのに時間がかかりますので次回にしてください。」と言われ、がっかり。「でも、もし運転手さえ都合がつけば彼に運転してもらいかしょうか?」 ええ、それはもう、願ってもないこと。ありがたく、お言葉にあまえることに。しかも運転手さんは(彼らは全てナショナル.トラストのボランティア)、無料でスノードロップの咲いているところを周ってくれました。「今年は暖かく、随分早くから徐々に咲き出しているので、一面に咲いているというわけではないのですが。」と気の毒そうに言い訳していました。そんなこと、いいんです。ちょっとでも見れれば。

そこで、結局ショーファー付のバギーで45分くらいストウのガーデンを周りました。ラッキー!




以下の写真は、全てバギーから写したものです。曲がっているのは傾斜した道にさしかかった時に撮影したものです。








遠くの建物は、羊の放牧用に土地を貸して財を成したテンプル家の人たちが住んでいた建物ですが、現在はプライベートの学校になっています。この広い敷地も昔はテンプル家のひとが持っていました。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一度だけバギーを停めていただいて写したスノードロップです。毎年、その白さに心打たれるものを感じます。
 
 
 
 
 
 
 
こうして特別なストウのツアーを終えました。友人は実に感激して、帰りがけに沢山ドネーションをしていきました。
 
下の写真は彼女の家の近くに咲いていたスノードロップです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして花壇には水仙!今年は水仙が一か月も早く咲き出しました。スノードロップと水仙が一緒に咲いています。
 
 
 
 
 
昨日は、ストウにも行けたし、そしてびっくりするほどお手頃なランチを提供するパブも見つけたし、友人と私は上機嫌でした。この写真はそのランチです。チキンカレーのジャケットポテトと、ローストベジタブルのタルトです。両方とも5ポンド!イギリスでは超お得と言えると思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
本当に今年は花たちもびっくりしているようです。車の中から桜らしき花も見かけました。1月が終わったばかりなのにもう桜?