2/26/2017

被爆者の声

昨日のテレグラフ紙に付いてきた小冊子の中で「どうやって....原爆を生き抜くか(How to.....Survive an atomic bomb」という記事が載っていました。これは5月2日に出版発売される本「Veterans: Faces of World War Ⅱ   Sasha Maslow著 」からChisao Takeokaという女性の経験を語ったものです。





内容は若い頃に広島の工場で働いていて被爆したTakeokaさんの話です。看護師をしていて重傷を負った母親のこと、地獄の戦争は決して繰り返してはいけないことを世に広めるために平和活動者になったことなどが書かれています。

彼女は1960年にアメリカに行き、ニューヨークで原爆を発明した一人に会います。彼は原爆を投下することがどれだけすごい結果を引き起こすことになるかを予期していなかったと彼女に謝罪します。そういう彼自身も原爆投下以来平和活動家になっていました。

原爆に関しては今までも多くのメディアで取り上げられてきました。でも実際に経験した人の話からは一番強烈な刺激を受けます。目を背けたくなるような生々しい実情ばかりです。現在核拡散防止条約で認められている国はアメリカを始め5か国で、その他に認められてはいませんが核を保有する国は北朝鮮を含む少なくとも3か国、保有している可能性がある国も他にあります。

原爆の本当の恐ろしさは被爆した人にしかわかりません。Takaokaさんのような方々にこそ、原爆の恐ろしさを世界中に発信していただきたいです。そして唯一の被爆国としても(他にも報道されていない国があるかもしれませんが)日本には世界に向けてもっともっと原爆の実態を知らせてほしいと思います。

(英本文を読みたい方は http://www.telegraph.co.uk/women/life/survived-hiroshima-atomic-bomb/?WT.mc_id=tmg_share_em= )