11/16/2017

パディントンベアー

‛オリエント急行殺人事件’に次いで、今度は‛パディントンベアー’を見てきました。数年前に製作された同名の映画の2弾目です。下は物心がつき出した子供から上は無限の高齢者まで男女、年齢に関係なく楽しめる映画だと思います。




この映画でますますイギリス人とオレンジマーマレードの切ってもきれない縁が感じられますし、イギリスにいらっしゃったことのある人はロンドンの観光名所や田舎の風景が懐かしく感じられるでしょう。またイギリスのお菓子に興味のある人は、伝統的なケーキなどが出てきて興味深いと思います。動物好きは、ぬいぐるみのパディントンの表情を見てご自分の家の犬や猫を思い出すかもしれません。

そしてどんな人間でも持っているであろう良心やまたもろさが予期しないところで垣間見られるところなどは「やっぱり人間って悪くない」と思う場面が沢山あります。ホロリとくる場面です。

ひょんなことからパディントンベアーは刑務所に入れられてしまうのですが、そこでの出来事はこの映画のメインのシーンといえます。もちろんファンタジーの世界ですから現実味はないかもしれませんが、そんなことは全く問題になりません。見終わるといい気持ちになるのですから。








出演者は、‘オリエント急行殺人事件’の豪華キャストに比べれば、‘パディントンベアー’のほうは、イギリス以外ではあまり知られていない役者が多いのですが、この国ではほとんどの人が知っていてる顔ぶれ。皆さんも「ああ、この人、ハリーポッターにも出ていた。」とか知っている顔を見つけることでしょう。‘ダウントンアビー’でグランサム伯爵を演じたヒュー.ボナヴィルはパディントンベアーを家族として受け入れたブラウン家の父親役です。

ハラハラドキドキ、涙あり笑いありの正に息をつく間もないほど熱中できる映画でした。




家から車で20分以内のところに立派な映画館があります。ファーストフードにちょっと毛が生えたようなレストランもあり、ピザ.エクスプレスではヴィーガン用ピザが食べられ(もちろんチーズもヴィーガンです)、駐車場も無料です。映画館から数分歩いたところにちょっとしたショッピングモールもあるし、これからは映画を見に行く機会も増えると思います。

また、テレビではBBCの‘ブルー.プラネット’という海面下の動物の素晴らしいドキュメンタリーが始まりましたし、しばらくは画面上とのお付き合いが多くなりそう。ガイドにとってこれからは仕事も少なくなり、毎年勉強したり、普段あまりできないことに専念する時期です。