3/31/2018

機関車トーマスのイベント

昨日からイースターホリデーに入りました。金曜のキリストの磔刑に始まり、日曜の復活、月曜のバンクホリデーまでの期間です。例年ですと「春」の兆しが見え始め、気分もルンルンといったところでしょうが、今年は寒い!まだまだ厚めのコートが離せません。

さて、イギリスでは祝日はあちこちでいろいろなイベントが行われます。そこで昨日は我が家から車で20分ほどのバッキンガムシャー・レイルウェイ・センターの「機関車トーマス」のイベントに行ってきました!

1945年、鉄道マニアであったウィルバート・オードリー牧師によって書かれたオリジナルは「汽車シリーズ」というタイトルで、オードリー牧師ができる限り本物に忠実にという条件のもとに1984年、模型と人形を使ってテレビ化されたおかげで大人も十分楽しめるテレビ番組となりました。それは架空のソドー島のソドー鉄道で働く機関車とそれにかかわる人々を描いた作品です。


交通の歴史に大切な場所に与えられた85の‛レッド・ウィール’のひとつが、ここバッキンガムシャー・レイルウェイ・センター’にも。 




機関車トーマスは仲間のパーシーと共に乗客を乗せて走ります。 




 館内では修理が完成した機関車や車両が並びます。

















子供たちの遊び場も鉄道のおもちゃが。 







 ミニチュアの列車には長い列ができていました。













倉庫に沢山残るエンジンや車両は修理を待ってる?






1900年初めの王室のお召し列車の車両も。








あまりの寒さにランチを食べて帰ってきましたが、お天気が良ければたっぷり一日中楽しめそうなイベントでした。


3/21/2018

2018年 ダルメイン・マーマレードアワード&フェスティヴァル

カンブリア地方(湖水地方もそのうちのひとつ)のダルメインの館で行われた ' 2018 The Marmalade Awards & Festival  2018年マーマレードアワード&フェスティヴァル' に今年も林敦子さんと一緒に行ってきました。





今年は、アワードセレモニーに先駆けて私は2月に審査をさせていただいたので審査終了の時点ですでに日本の方がダブルゴールド(金賞の中の金賞。つまりそのカテゴリーの最優秀賞)を獲得されたことは知っていましたが、それは3月16日のアワードセレモニーまでは絶対に公言することはできないために、家族にも、友人にも内緒。苦しかったです。その間に日本のジャーナリスト、旅行業関係の仲間とは会う機会が多く、皆さん「今年のマーマレードアワードはどうだった?」と興味津々。ガイドと言う職業柄しゃべることが人生最大の使命(?)と思っている身としては正に忍耐の日々でした。

まず審査をした直後にダルメインからダブルゴールドを獲得された日本の方に電話連絡。その後ゴールド受賞者のダルメイン、フォートナム&メイソンでの販売に関するお手伝いなどをしていました。

そして16日、長年のお客様である林敦子さんと列車でロンドンからカンブリア 地方のペンリスの町に向かいました。2月に審査のためにダルメインに行った時も雪、そして今回も大雪の警報が出て、どうなることかと心配しましたが、まずは初日のアワードセレモニーに出席できました。

林敦子さんは今年はゴールドを4個獲得されました。審査をした時にわかったのですが、彼女は他のカテゴリーでイギリス人のダブルゴールド受賞者と接戦をしたのでした。




ダブルゴールドを獲得されたニノズコンフィチュールの二宮さん。




皇居前に建つ駐日英国大使館は有名ですが、大使公邸シェフの吉田さんはその広い敷地で採れた柑橘果物を使って作った特別のマーマレードで、見事ダブルゴールドを獲得されました。





 そのほか、今年は日本からの出品者が特に多く、アワードセレモニーでも多くの方々とお会いしました。本当はもっともっと皆さんとお話ししたかったのですが、時間がなくて残念。

到着した16日はアワードセレモニーが始まるまでの間は林さんは着物の着付けに忙しく、私はひとりでペンリスの町を歩いてきました。町全てがマーマレード色です。

「3月17日は町はフェスティヴァルのために町全体がオレンジ色になり、ここから車は入れなくなります。」という看板。



ペンリスのお店のウィンドウもマーマレード色のディスプレイが。
















来年の日本マーマレード大会の開催地八幡浜市からは市長さんや市議会議長さんが出席してアワードセレモニーで英語のスピーチをされました。イギリスではスピーチにジョークを入れるのは当たり前。彼らのスピーチにも時々楽しい笑いの声が。これから日本とダルメインが深くお付き合いをしていくことが何よりうれしいことです。

フェスティヴァル当日の夜はグレイストークという11世紀にノルマン人によって建てられたお城でチャリティ・ガラが行われました。感激したのは、カナッペから始まり、最後のデザートまでヴィーガン用の食事が用意されていたことです。ダルメインの方から出席者それぞれの食事情がちゃんとお城に伝わっていたのです!

寒波の中、お城でパーティ?と私は万が一のために暖かい替えも一式用意していきましたが、まるで巨大な焚火のように燃える暖炉のせいでしょうか?寒さは感じませんでした。不思議不思議。通常はお城は本当に本当に寒いものなのです。




来年5月に愛媛県八幡浜市で行われる ダルメインのシスターイベントには沢山の方々に参加していただきたいですね。






3/15/2018

イギリス国籍を取得するためのテストに挑戦してみましょう。

年々イギリス国籍を取得することは難しくなってきていますが、イギリスの事をどのくらい知っているかのテストがあるのをご存知でしたか?

以前はイギリス国籍を持っている人と結婚するだけで国籍が取得できました。(ただし、日本は二重国籍を認めていないために英国籍か日本国籍かの選択をしなければなりません。)
今は、結婚と同時に国籍もくっついてくるわけではありません。さまざまな手続きがあることは当然ですが英語力が必要なだけではなく、イギリスについてどれだけ知っているかなどのテストもあるのです。受験者の93%が不合格ともいわれています。

息子のお嫁さんはアメリカ人なので、結婚してからそのテストを受けました。試験の前は受験勉強をしていたのを覚えています。

下記は現在のイギリスパスポートですが、EUからの離脱でパスポートも変わるそうです。たしか新しいのは紺色と記憶していますが・・・





そこで、皆さんも下記のサイトに載っていた模擬試験のようなものを試してみては?本試験の合格点は75%です。テスト後に取得%が出ますので遊びにやってみてください。トンチがかったものもあるので気を付けて。

https://offbeat.topix.com/quiz/6260?cvar=t1%3Ai-6r5-S5THTP1IR60BNOCN&tpx_term=55EMNDSL623C1P20&utm_campaign=6260-uk&utm_source=msn



3/14/2018

ブレッチリー・パーク・・・・・・政府暗号解読秘密センター

第二次世界大戦中、主にドイツの暗号解読秘密センターが使っていたブレッチリー・パークに日本から来た友人と行ってきました。パークという名前から「公園」を想像する方が多いでしょう。でもそれは名前だけ。それまであった立派な館が壊された後1877年土地を買ったセッカムという人の時代に名前がブレッチリー・パークとなったようです。多分それは、とてつもなく広い敷地(580エーカー=71万坪)の故でしょう。




ドイツの暗号機エニグマの解読を行うためにボム(Bombe)の開発(41歳で謎の死を遂げた天才数学者アラン・チューリングが開発。)に成功した場所で、最高1万人以上が働いていたにも関わらず秘密活動をしていたところです。

エニグマの暗号組み立ては159,000,000,000,000,000,000の方法あると言われ、Unbreakable(解読不可)と言われていたものです。

ブレッチリー・パークに到着後、思ったより高い入場料を支払った際に「この切符は一年有効ですからいつでもきてください。」と言われ、日本からきた友人は「そう言われても簡単に来ることはできないなー。」と。

でも中に入って納得。これは一日ではとても見切れませんし、どんどん新しい展示などが加わっている様子です。二日あっても足りないみたい。




ベネディクト・カンバーバッチ主演の「イミテーション・ゲーム」やケイト・ウィンスレット主演の「エニグマ」の映画にもなったブレッチリー・パークはできればツアー(無料)に参加してください。ガイドブックに書かれていないおもしろいお話もしてくれました。(「イミテーションゲーム」は特に素晴らしく、カンバーバッチの演技に心打たれました)























ブレッチリー・パークでは特に日本の暗号解読も試みられました。展示室ではその時の様子も理解できます。解読した人は数週間で日本語をマスターした?と、確か書かれていた気がします。非人間的な頭脳を持った人たちがイギリス中からリクルートされて集まった正にイギリスの頭脳の中心部という感じです。

エニグマの解読に成功した事実は第二次世界大戦の期間を少なくとも2年は縮小したと言われますがその反面、大空襲が行われ大きな被害を受けたコヴェントリーの町では暗号の解読に成功したにも関わらず、それをドイツ軍に知らせないように隠しておいた当時の総理大臣チャーチルの決断に不満の声もあります。

また暗号解読の功績は、イギリスではなくまずポーランドにあるし、アメリカがコンピューターを初めて開発したのも誤り、イギリスではすでに戦時中に最初の電子コンピューターがブレッチリーで作られている・・・・・などおもしろい発見が色々あります。

4時間の訪問ではとても見切れませんでした。でもブレッチリー・パーク自ら4月にはブルーバッジガイドのための特別ファミリアライゼーションを企画してくれたので、参加を楽しみにしています。数学、コンピューターに関しては全く知識のない(興味もない)私でさえ充実した時間を過ごしましたので、きっと皆さんにも良い一日となるでしょう。

昨日、英国が生んだ「車いすの天才科学者」「アインシュタインの再来」などと言われ、‛ ブラックホール’や宇宙に関する発表でも知られる理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士が亡くなりました。科学に直接は関係のないことでも彼の発言には注目する人が多く、安楽死についてもこう語っています。「個人が希望するなら安楽死の権利は認めるべき。ただ個人的には残念に思う。どんなに人生がつらくてもその人にできることは必ずあるし、成功する。生きている事実がある限り、希望もある。」

ブレッチリー・パーク  https://www.bletchleypark.org.uk/



3/10/2018

母の日

今年のイギリスの母の日は明日、3月10日です。子供たちが近くにいた時は一緒に食事をしたりしましたが、ウィンズロウに来てしまったので今年はひっそりと同居している二人の子供たち(ルビーとジャスパー)にお祝いしてもらいましょうと思っていましたが、仕事が入りました! 

毎年この時期にご案内させていただいている九州の甲南高校の学生さんのご案内です。この学校の子供さんたちと一緒にいると「日本の将来はこの子たちが支えてくれる」という気がしてうれしくなります。自分の意思をしっかり持ち、希望に向かって努力する若者は日本、というより地球の宝です。彼らは自分の子供よりもっと若く、少し大げさですが孫の年代。でも彼らから学ぶことは実に多く、毎年貴重な体験をさせていただいています。

さて、人間の娘たちから昨日母の日のプレゼントが届きました。オレンジ色のマフラーです。何故オレンジ色かと言いますと、今月17,18日に開催されるダルメインの「ダルメイン・マーマレードアワード&フェスティヴァル」に今年も林敦子さんと出席するからです。この期間、ペンリスの町はオレンジ色になりますし、セレモニーでも何かオレンジ色のものを身に着けている人が多いのです。




 このマフラーはオーガニックのコットンでできています。




そしてフェアートレード。






ラベルの裏側を読んでみるとこのようなことが書かれています。 「 有害な化学農薬や肥料を避けることによって、綿を栽培する農家は彼ら自身を、そして環境を保護することに貢献しています。オーガニックの綿栽培は、毎年1エーカーあたり1・5トンの二酸化炭素を土壌に保存して地球を保護しています。」(土壌に二酸化炭素を保つことが温暖化を緩和する。)




以前オーガニックのファッションを扱っている 有名なファームショップに行ったところ、あまりの値段の高さにびっくり。特定の人だけしか手に入れられないオーガニックファッションの将来性を危ぶんだものです。でも今は、食べ物を初め、オーガニック製品は徐々に値段も下がり場合によってはオーガニックではないものと値段がそんなに変わらない場合もあります。

マフラーを手にして、肌触りもさることながらフェアートレードで生産に関わる人もハッピー、そして環境にもいいと思うと心も体も芯から温まる気がします。









3/06/2018

雪のツアーから戻りました。

3月にしては記録が始まった1956年以来の大雪というすごい日々が続いていました。今はその雪も溶け、我が家の雪だるまはとっくに消えてしまいました。

お隣の奥様が一人で作った雪だるまは本格的なものだったようですが、作ってすぐに暖かくなって、まず頭が転がり落ちてしまったそうです。写真を撮る間もなかったことが残念。

英国中雪に包まれましたが、場所によってはいまだに破裂した水道管がもとに戻っていないようです。北海道生まれの私は雪が懐かしく、久々に日本でお正月を迎えた時は雪かきが楽しくて、あっという間に実家の前から始まり電車道路までの間の100メートルくらいを雪かきしました。それはxx年前のこと。今だったらぎっくり腰になるなー?

今までツアーに出ていました。雪のため、日程に大幅な変更があったものの今朝終了しました。

下の写真は列車から見た雪景色です。





















先日産經新聞のリレーコラムの私の記事が3月6日に掲載されることをお知らせしましたが、なんと5日にすでに掲載済みという連絡が入りました。数人の方からメールでご指摘がありました。ありがとうございました。せっかく楽しみにしてくださっていた方々には本当に申し訳ありません。でも覚えていてくださって感激です。つくづく私はそういう皆さんに守られ、助けられて仕事をしているのだなーと思います。本当にありがとうございます!



3/01/2018

雪.雪.雪....

イギリス中雪に包まれています。家の中もどこからか熱が逃げてしまっているようにいつもより寒く感じます。隙間を探したいくらい。

湖水地方に住む知人に電話したら、今朝すでに雪が30センチも 降ったのでスタッフが仕事に来ることができないので彼女自ら電話番をしているとか。

今は深々と降るというよりは、少しですが風のために雪が舞っています。粉雪です。

主人はそんな粉雪で苦労しながら孫のために雪ダルマを作りました。孫が帰った後は凍った人参と、トマトはどういうふうにして食べましょうか?